音は広く反射,拡散を繰り返し空間に広く伝搬するため,その理解は簡単ではありません。また,どこから音が生じているのかがわからない場合もあり,騒音源の特定は快適な音環境の構築に非常に重要です。そこで,我々は,音源の位置と音波の伝播をより理解しやすくする目的で,複合現実技術を用いた音場の可視化技術の提案を行っています。
Visualization of 3D sound field using see-through head mounted display (SIGGRAPH 2017 Poster)
上記の動画では,ヘッドマウントディスプレイ(Oculus Rift) + ステレオカメラ(Ovrvision)を用いて音場を計測,結果をMicrosoft HoloLensに提示しています。現在はHololensを用いた計測も可能となっています。
従来法と比べて広い空間を自由かつ高速に可視化できることで,様々な音響問題への適用が期待できます。
*本研究は早稲田大学表現工学科及川研究室と共同で行っています。
Recent Publications
- Atsuto Inoue,Yusuke Ikeda, Kohei Yatabe, Yasuhiro Oikawa, “Visualization system for sound field using see-through head-mounted display,” Acoustical Science and Technology, 40, 1, pp.1-11, 2019.01
- Yuta Kataoka, Wataru Teraoka, Yasuhiro Oikawa, Yusuke Ikeda, “Real-time measurement and display system of 3D sound intensity map using optical see-through head mounted display,” SIGGRAPH ASIA 2018