人間は,音から多様な情報を得て生活しています。その情報の中に普段はあまり意識することのない空間的な情報があります。例えば,耳をすませば,話し声がどこの方向から聞こえるかも分かるはずです。もっとよく聞いてみると,その人がどっちに向かって話しているのかも分かりませんか?あなたの方を向かって話していますか?それとも,別の誰かに向かって話しているでしょうか?このように,人は音の空間情報を無意識に利用しています。
本研究プロジェクトでは,音の空間的波面を物理的に正確に制御することで,人の存在感やその場所の臨場感を仮想的に創り出すことを目的として,信号処理技術からシステム開発,そして,心理的影響までを対象に研究開発しています。
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- 黒川 翔瑠,津國 和泉,池田 雄介,小坂 直敏,及川 靖広, “多チャンネル高速1bit信号を用いた没入型3次元音場再生システム,” 2018年日本音響学会秋季研究発表会, 2018.9
津國 和泉,黒川 翔瑠,池田 雄介,小坂 直敏, “Focused Sourceを用いた二領域共有音場制御における再現精度,” 2018年日本音響学会秋季研究発表会, 2018.9 - Izumi Tsunokuni, Kakeru Kurokawa, Yusuke Ikeda, Osaka, Naotoshi, “Sound Field Reproduction in Prism-Type Arrangement of Loudspeaker Array by Using Local Sound Field Synthesis,” 2018 AES INTERNATIONAL CONFERENCE ON SPATIAL REPRODUCTION — AESTHETICS AND SCIENCE, 2018.8
- Kakeru Kurokawa, Izumi Tsunokuni, Yusuke Ikeda, Naotoshi Osaka, Yasuhiro Oikawa, “Three-Dimensional Large-Scale Loudspeaker Array System Using High-Speed 1-Bit Signal for Immersive Sound Field Reproduction,” 2018 AES INTERNATIONAL CONFERENCE ON SPATIAL REPRODUCTION — AESTHETICS AND SCIENCE, 2018.8